AliExpressの「受け取り確認」を押さないとどうなる?安全な押し方・NG例・対処法を徹底解説

AliExpressで商品を購入すると、画面に表示される「受け取り確認(Confirm Goods Received)」ボタン。

初めて見る人にとっては、これが意外と不安のタネですよね。

「これ、押さないとどうなるの?」「押すタイミングはいつ?」「間違えて押したらもう返金できないの?」──そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

実はこの「受け取り確認」、押すタイミングを間違えると返金が受けられなくなるリスクがあるほど重要なボタンなんです。

しかし、仕組みさえ理解しておけば、決して怖いものではありません。

この記事では、

  • 「受け取り確認」を押さないとどうなるのか(自動完了・返金期限の仕組み)
  • 押してはいけないケース(未着・不良・分割発送など)
  • 間違えて押してしまった場合の対処法(15日以内の救済手順)

といった内容を、初心者でも迷わず理解できるように整理しました。

AliExpressでトラブルを防ぎ、安全にショッピングを楽しむための完全ガイドです。

この記事を読めば、「いつ・どう押せばいいのか」がもう迷わなくなります。

目次

AliExpressの「受け取り確認」とは?

AliExpressで商品を注文すると、届いた後に「受け取り確認(Confirm Goods Received)」というボタンが表示されます。

日本の通販にはないこの仕組み、初めて見ると「これ、押さないとダメなの?」「間違えたらどうなるの?」と戸惑いますよね。

でも安心してください。これはAliExpress独自の購入者保護(Buyer Protection)の一部なんです。

ここでは、「受け取り確認」ボタンの意味、押すタイミング、そしてなぜ存在するのかを分かりやすく整理します。

「受け取り確認」ボタンの本当の意味

このボタンを押す=「商品を確かに受け取り、内容に問題がなかった」と運営に伝えることを意味します。

AliExpressでは、購入時に支払ったお金を運営が一時的に預かる仕組みになっています。

購入者が「受け取り確認」を押した瞬間、初めてそのお金がセラー(販売者)に支払われるのです。

つまり、「受け取り確認」=支払い確定のスイッチというわけですね。

タイミング お金の流れ 状態
注文時 AliExpressが一時預かり セラーは未入金
受け取り確認前 運営が保持中 購入者保護が有効
受け取り確認後 セラーに支払い 取引完了・返金不可

この仕組みは「エスクロー(escrow)」と呼ばれ、国際取引でトラブルを防ぐための仕組みです。

日本では馴染みがないですが、お金がすぐに販売者へ渡らないことで、購入者が守られる構造になっています。

押すタイミングを間違えると損をする理由

「商品は届いたけど、まだ中身を確認していない」という状態で受け取り確認を押すと、万が一不良品でも返金が難しくなります。

また、届いていないのに押してしまうと、「商品を受け取った」とみなされ、紛争(返金申請)が通りにくくなります。

受け取り確認は“最後のチェック”のあとに押す、これがAliExpressの鉄則です。

なぜ日本の通販にはなく、AliExpressだけにあるのか?

AliExpressは、中国を中心とした世界中のセラーが出品する巨大なマーケットプレイスです。

言語や距離の壁があるため、万が一のトラブルが起こりやすいという課題があります。

そのため、運営が取引の間に入り、「購入者が安全に受け取った」と確認されるまでお金を動かさない仕組みを作っています。

受け取り確認とは、“海外通販を安全にするためのセーフティロック”と考えると分かりやすいでしょう。

 

AliExpressで「受け取り確認」をしないとどうなる?

次に多くの人が気になるのが、「受け取り確認を押さなかったらどうなるの?」という点ですよね。

結論から言えば、押さなくても取引は自動的に完了します。

ただし、その自動処理には期限があり、返金可能なタイミングにも制限があります。

ここを理解していないと、「気づいたら返金できなかった」という事態になりかねません。

放置するとどうなる?自動完了の仕組み

AliExpressには「購入者保護期間(Buyer Protection Period)」というルールがあります。

通常は商品発送から60日〜90日間。セラーによって設定日数が異なります。

この期間が過ぎると、受け取り確認を押していなくても、システムが自動的に「受け取った」と判断し、セラーに支払いが行われます。

期間 システムの動作 購入者ができること
保護期間内 取引は保留中 紛争を開く・受け取り確認を押す
保護期間終了時 自動で完了扱いに 15日以内なら紛争可能
終了+15日経過後 完全に取引終了 返金不可

つまり、押さなくても最終的には自動で「押したこと」になるというわけです。

ただし、「自動で完了するまで放置しても安全か?」というと、そうではありません。

「押さない」ことで起きるメリットとデメリット

実際に「受け取り確認を押さない」という選択には、次のような利点とリスクがあります。

項目 メリット デメリット
不良品・未着時の保護 押さなければセラーに支払われない 期限を過ぎると返金不能
自動完了までの猶予 届くまでの時間を確保できる 取引終了後の異議申し立て不可
アカウントへの影響 特にペナルティはない セラーから催促メッセージが届くことあり

結論としては、押さないことで罰則はありません。

しかし、保護期間の残り日数を把握していないと、返金チャンスを逃してしまうリスクがあります。

特に「商品が届いていない」場合は、絶対に受け取り確認を押してはいけません。

アカウント停止やトラブルは起きる?

AliExpressでは、「受け取り確認をしないこと」自体でアカウントが停止されたり、制限されたりすることはありません。

運営はシステム的に取引を完了させるため、放置しても問題ありません。

ただし、マナーの観点からは、商品を受け取って問題がないときには、なるべく早く受け取り確認を押してセラーを安心させるのが望ましいです。

押さなくても罰則なし。ただし“押しどき”を見誤ると損をする——これがこの章のポイントです。

 

受け取り確認を押してはいけないケース

AliExpressでは「届いたら押せばいい」と思われがちですが、実は押してはいけないタイミングがいくつかあります。

この判断を誤ると、返金が受けられなくなるなど、取り返しのつかないトラブルにつながることもあります。

ここでは、押してはいけない代表的なケースを3つに分けて解説します。

商品が届いていない・追跡が止まっている場合

最も多いトラブルが「届いていないのに押してしまった」というものです。

追跡情報が「配達完了」になっていても、実際に手元に届いていないなら受け取り確認は絶対に押してはいけません。

なぜなら、押した瞬間に「商品を受け取り、問題なし」と宣言した扱いになるためです。

状態 対応すべき行動
追跡が途中で止まっている セラーまたは配送業者に連絡し、紛争は保留
「配達完了」と表示されているが未着 配送業者に調査依頼、証明書を取得
届いていないのに押してしまった 15日以内に「Open Dispute」で返金申請

AliExpressでは、配送事故や紛失も珍しくありません。

手元に届くまで、どんな理由があっても受け取り確認は押さない。

これが鉄則です。

不良品・破損・違う商品が届いた場合

届いた商品に問題がある場合も、受け取り確認は保留にしましょう。

箱が潰れていたり、明らかに中身が違うと感じた場合は、開封前に写真を撮って証拠を残すのが重要です。

例えば、以下のようなケースでは押してはいけません。

  • 電源が入らない、パーツが壊れている
  • 注文した色・サイズ・数量が違う
  • 付属品が入っていない
  • 説明と実物の仕様が大きく異なる
問題の種類 推奨される対応
破損・欠損 写真・動画を撮影し、セラーに連絡
違う商品が届いた 証拠を添えて紛争(Open Dispute)を開く
動作不良 動画を撮影して証拠提出

受け取り確認を押したあとに不良品が発覚しても、返金が難しくなるのが現実です。

確認せずに押す=返品・返金の権利を手放す行為と心得ましょう。

同一注文で複数配送(分割発送)の場合

AliExpressでは、1回の注文でも複数の荷物に分けて発送されることがあります。

この場合、すべての荷物が届くまで受け取り確認をしてはいけません。

なぜなら、受け取り確認を押すとその注文全体が「完了扱い」になるからです。

発送状況 安全な行動
1つ届いたが他が未着 全商品到着まで受け取り確認を保留
複数の追跡番号がある すべての配送を追跡してから確認
異なる便(航空便・船便など)で配送 遅い便の到着を待ってから押す

特に、発送方法が異なると到着までの時間差が大きいため、焦って押すと未着商品の返金が難しくなります。

「全部届くまで押さない」──これがAliExpressの鉄のルールです。

誤って「受け取り確認」を押してしまったときの対処法

スマホの小さな画面で操作していて、誤って「受け取り確認」をタップしてしまった──そんな経験、ありませんか?

結論から言えば、押してしまったら取り消しはできません。

ただし、条件を満たせば返金を受けられる可能性はあります。

ここでは、押してしまった後に取るべき行動を順番に整理します。

取り消しはできる?できない?(結論)

AliExpressのシステムでは、受け取り確認の取り消し機能は存在しません。

押した瞬間にシステム上のステータスが「Completed(完了)」となり、運営がセラーへの支払い処理を開始します。

そのため、通常のキャンセル操作では戻せません。

操作内容 結果
誤って受け取り確認を押す 取引が完了状態になる
「キャンセル」や「戻る」を押す 処理は無効・元に戻らない
運営に問い合わせる 返金は紛争対応のみで可能

とはいえ、押した瞬間に全て終わるわけではありません。

受け取り確認から15日以内であれば、紛争(Open Dispute)を開いて返金を申請できます。

15日以内に紛争(Open Dispute)を開く手順

間違えて押してしまったら、すぐに「紛争を開く(Open Dispute)」手続きを行いましょう。

次の手順で進めます。

  1. AliExpressアプリまたはWebサイトで「My Orders(注文履歴)」を開く。
  2. 該当商品の「Open Dispute」ボタンをクリック。
  3. 質問「Did you receive your package?」には「No」を選択。
  4. 理由を選び、「Full refund(全額返金)」を指定。
  5. 状況を英語で説明(例:「I accidentally confirmed receipt but I have not received the item.」)。
  6. 証拠(追跡情報・写真・動画)をアップロード。
  7. 送信(Submit)して完了。

紛争を開くと、セラーが5日以内に返答します。

セラーが対応しない、または合意に至らない場合は、AliExpress運営が自動的に介入し判断します。

期間 動作
申請から5日以内 セラーの返答待ち
反応なし AliExpressが自動介入
介入後3〜15日 返金可否が決定

決定後、返金が承認されると、支払いに使用したカードやウォレットに返金されます。

クレジットカードの場合は、反映まで1〜2か月かかることもあるので注意しましょう。

返金を成功させるための証拠の集め方

紛争で勝つには、証拠の質と量が非常に重要です。

AliExpressは中立的な立場で判断するため、客観的な情報が多いほど有利になります。

  • 追跡情報のスクリーンショット:配送状況が「未配達」であることを示す。
  • 開封動画:中身が違う、空箱などを確認できる映像。
  • 商品の写真:破損・不良箇所を明確に撮影。
  • セラーとのメッセージ履歴:やり取りの内容を証拠として添付。
  • 配送箱の写真:外箱の状態で配送事故を証明可能。
証拠の種類 有効な使い方
追跡情報 更新停止・未着の証明に
写真・動画 破損や違う商品を示す
チャット履歴 セラーの発言内容を記録

“証拠を残す習慣”が、海外通販での最大の防御力です。

受け取り確認を安全に押すためのチェックリスト

「いつ押せば安全なの?」という疑問を持つ人は多いですよね。

AliExpressでは、受け取り確認を押す前にチェックしておくべきポイントがいくつかあります。

ここでは、トラブルを避けるための確認項目を一覧で整理しました。

受け取り前に確認すべき5つのポイント

以下の5つをすべて確認してから「受け取り確認」を押すのが理想です。

チェック項目 確認内容
① 商品が手元に届いている ポスト投函・再配達などを含め、確実に受け取ったことを確認。
② 外箱に破損がない つぶれ・破れ・濡れなどの異常がないかをチェック。
③ 開封して中身を確認した 商品名・数量・色・サイズなど、注文内容と一致しているか確認。
④ 動作・品質を確認した 特に電子機器は動作テストを実施。
⑤ 付属品が揃っている ケーブル・アダプター・説明書などが欠けていないかを確認。

上記をすべて満たしたら、初めて「受け取り確認」を押してOKです。

どれか一つでも不安がある場合は、セラーに連絡して状況を確認してからにしましょう。

“確認してから押す”だけで、99%のトラブルは防げます。

レビュー投稿のタイミングとマナー

受け取り確認を押すと、レビューを投稿できるようになります。

レビューは単なる感想ではなく、セラーや他の購入者にとって貴重な情報源です。

レビューを書く目的 ポイント
他の購入者への情報提供 写真付きで実物の状態を共有すると信頼性UP。
セラーへのフィードバック 良い対応にはポジティブな評価を返すのがマナー。
トラブル回避の記録 不良や遅延があった場合も冷静に記録しておく。

「届いたけど少し不安だった」「色が微妙に違った」なども正直に書くことで、他のユーザーにとっての判断材料になります。

レビューは英語でも日本語でもOKですが、英語だとセラーへのフィードバック効果が高まります。

“届いたらすぐ押す”ではなく、“確認してレビューを書く”がAliExpress流の正解です。

トラブルを防ぐAliExpressの安全な使い方3選

AliExpressを安全に使うためには、「受け取り確認」以外にも日常的に意識すべきポイントがあります。

ここでは、トラブルを防ぐための3つの鉄則を紹介します。

① 購入者保護期間を常に意識する

AliExpressのシステムで最も重要なのが購入者保護期間(Buyer Protection Period)です。

この期間が切れると、未着や不良品でも返金を受けることができなくなります。

期間は通常60〜90日。商品の「注文詳細」画面で残り日数を確認できます。

残り日数 取るべき行動
30日以上 様子見でOK
10〜15日 延長申請(Extend Buyer Protection)を検討
5日以内 届いていなければ紛争(Open Dispute)を開く

保護期間を切らさない=トラブル防止の最重要ルール。

② セラーとの英語メッセージは短く・丁寧に

トラブル発生時は、まずセラーに連絡しましょう。

英語が苦手でも、短く丁寧に伝えるだけでOKです。

以下のような定型文を覚えておくと便利です。

状況 使える英語フレーズ
商品が届かない “Hello, I have not received my package yet. Could you check the tracking?”
破損・不良がある “The item is broken. Please advise how we can solve this.”
返品・返金を希望 “I would like to request a refund or replacement.”

AI翻訳(Google翻訳など)を使っても問題ありません。

ただし、感情的な表現は避け、冷静に状況を説明することが信頼につながります。

AliExpressのセラーは世界中の人。誠実なやり取りが返金成功の近道です。

③ 困ったときは運営チャットで相談する

セラーが返答しない、対応が遅い、納得できない——そんなときはAliExpressの運営に直接相談できます。

公式のチャットサポートでは、AIアシスタント「Eva」と人間のスタッフが対応しています。

アクセス方法 手順
アプリ版 「Account」→「Help Center」→「Online Service」
PC版 ページ下部の「Customer Service」→「Chat Now」

チャットでは日本語でも対応可能ですが、翻訳を使って英語で伝えるとスムーズです。

注文番号・問題内容・証拠写真を用意しておくと対応が早くなります。

困ったら1人で抱えず、「運営に聞く」が最も確実な解決策です。

【体験談まとめ】「押さなかった」「押してしまった」実際のトラブル事例

ここでは、実際のAliExpressユーザーが経験した「受け取り確認」にまつわるトラブルと、その結果を紹介します。

リアルな事例を知ることで、「自分はどう行動すべきか」が明確になるはずです。

ケース1:押さなかったら自動で完了したケース

あるユーザーは、商品が届かないまま60日間が経過。

特に操作をしなかったところ、システムによって自動的に受け取り確認扱いになり、取引が終了してしまいました。

幸い、終了から10日後に気づき、まだ紛争期限(15日以内)内だったため、返金申請に成功。

もしあと数日遅れていたら、返金は不可能だったとのことです。

状況 結果
商品未着・放置 自動完了(返金期限ギリギリで対応)
対応 期限内に紛争を開き、全額返金

自動完了は意外と早い。保護期間の残り日数を常にチェックする習慣が大切です。

ケース2:押してしまって返金が難航したケース

別のユーザーは、誤って「受け取り確認」を押してしまいました。

商品が届いていなかったため紛争を開きましたが、セラーは「受け取ったはずだ」と主張。

追跡情報は「Delivered(配達完了)」のままで、返金判断が難しくなってしまいました。

最終的に、配送業者から「誤配」の証明書を提出し、ようやく部分返金が認められました。

状況 結果
誤って受け取り確認 セラーが支払い確定扱いに
対応 追跡情報・証明書を提出して部分返金

「届いてないのに押した」=立証責任が購入者側に回るということを覚えておきましょう。

ケース3:証拠を残してスムーズに返金できたケース

一方で、トラブルを防げた成功例もあります。

あるユーザーは、開封時に動画を撮影していたため、届いた商品が破損している証拠をすぐに提出できました。

セラーも状況を認め、運営の介入を待たずに即日全額返金が決定。

状況 結果
破損品が届いた 証拠動画を提出して返金成功
対応 セラーが迅速に承認

「証拠を撮る」たったそれだけで、返金成功率が格段に上がります。

まとめ|安心してAliExpressを利用するために知っておくべきこと

ここまで、「受け取り確認」の仕組みから、押さない場合・押してしまった場合の対応までを解説してきました。

最後に、要点を整理しておきましょう。

ポイント 概要
受け取り確認の意味 購入者が商品を受け取り、問題なしと伝える操作。
押さないとどうなる? 60〜90日後に自動完了。15日以内なら返金申請可能。
押してはいけないとき 未着・不良・分割配送の途中。
誤って押したとき 15日以内に「Open Dispute」で返金申請。
トラブル防止策 証拠を残し、期限を意識し、冷静に対応する。

受け取り確認は“押さないと支払いが止まるボタン”ではなく、“押したら返金が難しくなるボタン”です。

焦って押すよりも、「届いて問題がない」と確信できたときに押すのがベスト。

特に、複数配送・高額商品・電子機器などは慎重に確認しましょう。

焦らず、慎重に、そして安心できたタイミングで受け取り確認を押す。

この原則を守るだけで、AliExpressを安全に楽しむことができます。

海外通販にはリスクもありますが、仕組みを理解しておけば、そのリスクは最小限にできます。

AliExpressは、世界中の商品を手頃な価格で手に入れられる魅力的なサイトです。

今回の内容を実践し、トラブルに強い“AliExpress上級者”を目指しましょう。

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