メルカリで「未使用に近い」本に書き込みがあったら返品できる?トラブル対応と防止策を徹底解説

メルカリで中古本を購入したとき、「未使用に近い」と書かれていたのに、届いた本にマーカーやメモがあった――そんな経験はありませんか。

商品説明と実際の状態が違うとき、返品や返金は可能なのか、そしてどのように対応すればいいのかを迷う人は多いです。

この記事では、メルカリの公式ルールをもとに、返品が認められる条件、出品者への正しい連絡方法、事務局への相談手順をわかりやすく整理しました。

さらに、実際のトラブル事例や、購入者・出品者それぞれがトラブルを防ぐためのチェックリストも紹介。

書き込みがあったときの正しい対応と、もう二度と同じ失敗をしないための予防策を、この記事でまとめて学んでいきましょう。

目次

メルカリで「未使用に近い」本に書き込みがあったらどうする?結論から解説

メルカリで中古本を買ったら、「未使用に近い」と書かれていたのに、いざ届いてみるとページのあちこちにマーカーが引かれていた――。

こんなとき、返品はできるのでしょうか?

結論:商品説明と実際の状態が明らかに違えば、返品・返金は可能です。

ただし、「未使用に近い」という表現は思っている以上に曖昧です。メルカリ公式の定義を知らないまま判断してしまうと、トラブルに発展することもあります。

メルカリ公式の「未使用に近い」はどんな状態?

メルカリでは、商品状態を6段階で設定できます。そのうち「未使用に近い」は「数回しか使用しておらず、傷や汚れがない」状態を意味します。

つまり、“完全な新品”ではないが、“ぱっと見て新品のように綺麗”なものです。

状態ランク 概要 本の場合の具体例
新品・未使用 使用なし 購入後に一度も読んでいない
未使用に近い 数回使用・傷なし 1〜2回読んだだけ、書き込み・折れなし
目立った傷や汚れなし 少し使用感あり 軽微なスレや角折れあり

ここで重要なのは、「未使用に近い」は“使用したことがある”前提の状態だということ。

つまり、一度でも書き込みをした本は、もはや“未使用に近い”とは言えません。

書き込みのある本は「未使用に近い」と言えない理由

書き込みとは、紙に“意図的な痕跡”を残す行為です。たとえ鉛筆で軽くメモした程度でも、本の状態を変化させています。

そのため、メルカリでは書き込みのある本は「やや傷や汚れあり」または「傷や汚れあり」に分類すべきです。

書き込みの程度 適切な状態設定
鉛筆で数ページ 目立った傷や汚れなし
ペンやマーカーで10ページ以上 やや傷や汚れあり
全体にマーカー多数 全体的に状態が悪い

つまり、「未使用に近い」と記載して販売してはいけない状態なのです。

返品が認められる明確な基準

返品が認められるかどうかは、以下の3点で判断されます。

判断基準 返品できる例
商品説明と異なる 「書き込みなし」と記載→実際は10ページにマーカー
状態設定の誤り 「未使用に近い」→使用感あり・書き込みあり
証拠の提示 書き込み箇所の写真を送付できる

返品を成功させる鍵は、「証拠」と「冷静な連絡」です。

感情的なやり取りではなく、書き込みのページを写真で提示するだけで、ほとんどの出品者は誠実に対応してくれます。


 

返品・返金の条件と手続きの流れ【購入者向け】

書き込みのある本を返品したいとき、「どこに」「どう伝えるか」を間違えると、返品できなくなってしまうこともあります。

ここでは、メルカリ公式が推奨する安全な手続きの流れを、順を追って紹介します。

評価前にやるべきこと:出品者への連絡と証拠の残し方

返品を希望するときは、まず「評価をしない」ことが最優先です。

メルカリでは評価を行うと取引が自動で完了し、運営介入ができなくなります。

書き込みを発見したら、次のように行動しましょう。

手順 具体的な内容
本の状態を確認(ページを数ページめくる)
書き込み箇所をスマホで撮影
受取評価をせず、出品者に連絡
「返品・返金希望」を明確に伝える

この時点で焦って評価してしまう人が多いですが、評価=取引完了なので要注意です。

返品依頼メッセージのテンプレート

冷静かつ事実をベースに伝えることが、トラブル回避の第一歩です。

使用例:

「お世話になっております。商品を受け取りましたが、複数ページ(約10ページ)にマーカーでの書き込みがありました。
商品ページでは『未使用に近い』とありましたので、返品・返金のご対応をお願いできますでしょうか。」

この一文で、「主張が明確」「感情的でない」「相手に配慮している」3条件を満たせます。

出品者が返品を拒否した場合の対応

24時間経っても返答がない、または返品を断られた場合は、メルカリ事務局に相談します。

ステップ 操作内容
1 アプリの「マイページ」→「ヘルプセンター」を開く
2 「商品に問題がある」→対象商品を選択
3 「お問い合わせはこちら」から詳細を送信
4 写真・取引メッセージを添付して送信

メルカリ事務局は中立の立場で状況を確認し、必要に応じて返金処理を行います。

事務局は「写真」と「時系列の説明」を重視するため、証拠を残すことが大切です。

評価後でも返品できるのか?

原則として、評価後の返品・返金はできません。

ただし、出品者の同意がある場合や、運営が特例として認めた場合に限り、返金処理が行われることがあります。

とはいえ例外は極めて稀で、「評価前に行動する」ことが最も重要です。

ここまでが購入者の基本対応です。次章では、実際のトラブル事例とメルカリ運営の対応を見ていきましょう。

 

実際のトラブル事例とメルカリ運営の対応

ここでは、実際にメルカリで発生した「未使用に近い」と書かれた本に書き込みがあったケースや、その際のメルカリ事務局の対応について見ていきましょう。

実例を知ることで、返品判断の基準や今後のトラブル防止策が明確になります。

「未使用に近い」と書かれていたのに書き込みが10ページ以上あったケース

あるユーザーがメルカリで中古の参考書を購入しました。商品ページには「未使用に近い」と記載され、書き込みについての言及はありませんでした。

しかし、届いた本を確認すると、10ページ以上にわたって蛍光マーカーとボールペンの書き込みがあったのです。

トラブル内容 対応結果
「未使用に近い」と記載 → 実際は書き込み多数 返品・返金が認められた
出品者が返品を拒否 メルカリ事務局が介入、購入者側の主張を認定

この事例では、購入者が書き込み箇所の写真を提示し、冷静に事務局へ相談したことで、返金・評価削除という結果に至りました。

メルカリでは「商品説明と実物が明らかに異なる」と判断されると、購入者に有利な決定が下される傾向があります。

返金や評価削除が行われたケース

別のケースでは、「未使用に近い」と記載されていたにもかかわらず、全体的に黄マーカーが引かれていた本を購入したユーザーが返品を希望。

出品者は「気づかなかった」として返品を拒否しましたが、購入者が事務局に報告した結果、次のような対応が取られました。

対応内容 詳細
返品不要で返金 購入者側で商品を破棄、全額返金
低評価削除 事務局判断により出品者への評価を削除
運営からの注意喚起 「商品に不備がある場合は評価前に連絡を」と案内

このように、評価を行う前に冷静に報告することが最も重要です。評価をしてしまうと、運営が取引完了とみなして介入できなくなります。

メルカリ運営の対応方針と今後の改善動向

2024年後半から、メルカリはサポート体制を見直し、トラブル時の事務局対応を強化しています。

以前は「当事者間で話し合ってください」と突き放されることもありましたが、現在では明らかに不当なケースでは積極的に介入する姿勢を示しています。

改善ポイント 内容
返金スピード 証拠提出後、最短2日で返金対応
出品者の監視強化 繰り返しトラブルを起こすアカウントを自動検出
サポート体制 AIによる不正検知+人による再審査を導入

つまり、ルールに沿って冷静に行動する人が正当に守られる仕組みが整いつつあるということです。


書き込みの有無をめぐるグレーゾーンの境界線

一方で、返品が認められるかどうかが微妙な「グレーゾーン」も存在します。

ここでは、返品可否の判断が分かれる代表的なケースを整理します。

「軽微な書き込み」は返品対象になる?

返品できるかどうかの境界は、「購入者が商品説明からどれだけ正確に状態を想像できたか」で決まります。

たとえば、次のようなケースでは判断が分かれます。

状況 返品可否
「書き込みなし」と記載 → 1ページに鉛筆で軽いメモ グレー(購入者の判断によりけり)
「やや傷や汚れあり」と記載 → 数ページに鉛筆の書き込み 原則返品対象外
「未使用に近い」と記載 → ペンやマーカーで10ページ以上 返品対象(説明と明確に異なる)

このように、「記載内容と実物の差」があるかどうかが最大の判断軸になります。

「見落としがありました」と書かれていた場合の扱い

出品者が「素人検品のため、見落としがあるかもしれません」と書いているケースもよくあります。

この一文は法的な免責にはなりませんが、軽微な書き込みの場合は返品対象外と判断されることもあります。

文言 返品判断
「見落としがあるかもしれません」+軽微な汚れ 返品不可の可能性あり
「書き込みなし」+実際に10ページのマーカー 返品確定
「中古品のため状態に個人差あり」+鉛筆メモ数行 判断分かれる(相談次第)

つまり、「軽微な見落とし」は許容されることもありますが、明らかに説明と異なる場合は返品対象になるというのがメルカリの基本スタンスです。

購入者と出品者の主張が食い違う場合の事務局判断基準

事務局が最終判断を下すときは、以下の3つの要素を総合的に見ています。

判断要素 具体的内容
①商品説明 「未使用に近い」「書き込みなし」などの表現
②実物の証拠 写真・動画などの証拠データ
③当事者の対応 やり取りの丁寧さ・誠実さ

つまり、事務局は「どちらの主張がより誠実で客観的か」を重視します。

丁寧な言葉遣いと写真の提示だけで、結果が大きく変わるケースも珍しくありません。

感情ではなく証拠と誠実さで勝負する――これがメルカリでトラブルを解決する最大のコツです。

トラブルを未然に防ぐチェックリスト【購入者・出品者別】

ここからは、メルカリで「未使用に近い」と書かれた本をめぐるトラブルを防ぐための、具体的なチェックリストを紹介します。

購入者と出品者の両方が少し意識するだけで、返品やクレームの多くは未然に防ぐことができます。

購入前に確認すべきポイント【購入者編】

購入者が注意すべきは「画像」「説明文」「出品者評価」の3つです。

焦って購入ボタンを押す前に、以下の項目をチェックしましょう。

チェック項目 確認ポイント
商品画像 表紙・小口・中身の写真があるか。特に中身が写っていない出品は要注意。
説明文 「書き込みなし」「目立った汚れなし」など具体的な記載があるか。
曖昧な表現 「ざっと確認しました」「多分綺麗です」は要注意。
出品者評価 「残念だった」などの低評価内容に注目。状態トラブルが多い出品者は避ける。
価格 同タイトルの相場より極端に安い場合は何か理由がある可能性。

購入前にコメントで質問するのも有効です。

たとえば:

「書き込みやマーカーの有無を確認していただけますか?」

この一言で、検品を促し、トラブルの予防になります。

購入後にすぐやるべきこと

商品が届いたら、最初に外観ではなく中身をチェックしましょう。

書き込み、折れ、匂い、シミなどを確認し、気になる点があればすぐ出品者に連絡します。

確認ステップ 目的
① 開封直後に全体を撮影 トラブル時の証拠確保
② 10ページ程度めくって確認 書き込み・折れを早期発見
③ 匂いチェック 喫煙・カビ臭の有無を確認

受取評価をする前に、必ず状態確認を完了させることが大切です。

購入者が避けるべきNG行動

メルカリ初心者がやってしまいがちなNG行動も整理しておきましょう。

  • 到着後すぐに評価をしてしまう(返品できなくなる)
  • 感情的なメッセージを送る
  • 証拠写真を撮らずにクレームを出す
  • 「返品しなくてもいいから一部返金して」と提案する(トラブルのもと)

冷静・具体的・証拠ベースの対応が、解決への近道です。


出品者が気をつけるべきポイント【「未使用に近い」設定ガイド】

トラブルの大半は「出品時の説明不足」から生まれます。

ここでは、出品者が守るべきチェックポイントと、信頼される出品文の書き方を解説します。

「未使用に近い」で出品できる本の条件

まず、「未使用に近い」と判断できる条件を再確認しておきましょう。

項目 条件
使用回数 1〜2回読んだ程度
書き込み 一切なし
ページの折れ なし
汚れ ほとんどない
日焼け なし

1ページでも書き込みがある場合、「未使用に近い」を選ぶのはNGです。

この誤設定が、購入者からの返品・クレームの最大原因になっています。

検品と撮影のポイント

トラブルを防ぐには、出品前の検品と写真撮影がすべてです。

検品項目 確認内容
表紙・背表紙 スレ・折れ・色あせがないか
小口(ページの断面) 汚れ・日焼け・記名の有無
ページ内部 鉛筆・ペン・マーカーの書き込みがないか
付録 CD・DVD・別冊が揃っているか

撮影のコツは「明るい場所で、汚れを正直に写すこと」です。

見えにくい部分をあえて載せることで、購入者の信頼を得られます。

信頼される出品説明文テンプレート

説明文の書き方ひとつで、トラブルの確率は激減します。

以下のテンプレートをベースにすると、購入者の不安を解消できます。

テンプレート例:

【商品の状態】
・コンディション:やや傷や汚れあり
・書き込み:3ページに鉛筆でのメモがあります(写真3枚目参照)
・マーカー:なし
・保管環境:禁煙・ペットなし

中古品にご理解のある方のみご購入をお願いいたします。

このように、書き込みや傷の有無を明記しておくことで、購入者は納得して購入を決められます。

発送前にもう一度チェック

梱包前に再度確認することで、「発送後に気づいた…」というトラブルを防げます。

最終チェック項目 確認内容
写真と実物が一致しているか 出品時の写真と違いがないか確認
説明と実物が一致しているか 新たに書き込みや汚れが見つかっていないか
梱包 水濡れ防止・角の保護がされているか

「丁寧な検品・誠実な記載・安全な梱包」の3点を意識するだけで、トラブルはほぼゼロにできます。

ここまでで、購入者・出品者双方の予防策が整いました。
次章では、記事全体のまとめと、安心して取引を行うための心構えを紹介します。

まとめ|書き込みのある「未使用に近い」本への最適な対応と予防策

ここまで、メルカリで「未使用に近い」とされていた本に書き込みがあった場合の対応方法を詳しく見てきました。

最後に、返品が認められる条件と、購入者・出品者それぞれが取るべき行動を整理しておきましょう。

返品が認められるケースのまとめ

まず、どのような場合に返品・返金が成立するのかを再確認しておきましょう。

状況 返品可否
「未使用に近い」と記載→10ページ以上に書き込みあり 返品可
「書き込みなし」と明記→実際にはマーカー跡あり 返品可
「やや傷や汚れあり」と記載→軽微な鉛筆メモ 返品不可の可能性あり
「見落としがあるかもしれません」と記載→1〜2ページに軽微な書き込み ケースバイケース

このように、判断基準は「商品説明と実物の一致度」です。

説明内容と異なる部分がある場合は返品対象になると覚えておきましょう。

購入者が守るべき行動ルール

購入者がトラブルを防ぐためにできる行動を整理します。

  • 商品到着後すぐに中身を確認する
  • 書き込みがあればページと写真を記録する
  • 受取評価をせずに出品者に連絡する
  • 冷静かつ丁寧に状況を伝える
  • 返信がなければメルカリ事務局に相談する

この流れを守るだけで、ほとんどのトラブルはスムーズに解決します。

出品者が守るべきマナーと心構え

出品者の立場では、トラブルの防止は「正直さ」と「確認力」がすべてです。

  • 全ページをめくって書き込みをチェックする
  • 書き込みがある場合は具体的に説明する
  • 写真は明るく、欠点も隠さず掲載する
  • コンディション設定は「1段階下げて」出品する
  • 購入者には丁寧な言葉で対応する

「自分が買う立場なら納得できるか?」を基準に判断すると、信頼を得やすくなります。

安心して中古本を売買するために

メルカリは便利な個人間取引の場ですが、ルールを守ることでさらに安心して利用できます。

トラブルを避けるための基本は、誠実さと確認のひと手間です。

出品者も購入者も、相手を思いやる対応を心がけることで、気持ちの良い取引が実現します。

「未使用に近い」=完璧ではないという認識を持ち、曖昧な表現を避けることが、健全なメルカリ文化を育てる第一歩です。

一冊の本の取引でも、正しい知識と心配りがあれば、双方が満足できる結果につながります。

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